クライアントから原稿が来ないときの進め方
Web制作でよくある停滞が、原稿待ちです。デザインは進めたい。でも原稿が来ない。催促しても返事が遅い。気づけば納期だけが近づいている。
原稿待ちは、制作者の努力だけでは解決できません。だからこそ、最初から止まりにくい進め方を設計しておく必要があります。
原稿がないと何が止まるかを伝える
クライアントは、原稿が遅れると何が困るのか分かっていないことがあります。本文がないと、見出しの長さ、レイアウト、CTA、画像配置、スマホ表示の確認ができません。
「原稿をください」だけではなく、「原稿がないとこの工程が止まります」と伝えると、相手も重要性を理解しやすくなります。
仮原稿で進める範囲を決める
原稿が来ない場合でも、すべてを止める必要はありません。構成案や仮原稿を使って、デザインの方向性だけ先に確認する方法があります。
ただし、仮原稿で進めるなら注意が必要です。本原稿が来たときに文字量が大きく変われば、デザイン調整が発生します。その調整が追加作業になるのか、通常範囲に含むのかを先に伝えておきます。
締切を「制作側の都合」として明示する
原稿締切は、ただの希望日ではありません。制作スケジュールを守るための条件です。
「この日までに原稿をいただけない場合、公開日は後ろ倒しになります」と明記します。これを言わないまま待ち続けると、原稿が遅れたのに制作者が納期を詰めることになります。
書けない理由を確認する
原稿が来ない理由は、忙しいだけとは限りません。何を書けばよいか分からない、文章が苦手、社内確認が進まない、誰が担当するか決まっていないこともあります。
その場合は、質問形式で素材を集める、箇条書きで出してもらう、既存資料から整理するなど、別の進め方が必要です。文章を待つより、情報を集めるほうが早いことがあります。
原稿作成を別費用にする判断
クライアントが原稿を用意できないなら、原稿作成や編集を制作者側で請ける選択肢もあります。ただし、これは別の作業です。デザイン費に含めてしまうと、作業量が見えなくなります。
原稿整理、文章作成、SEO見出し作成、インタビュー対応など、どこまで対応するのかを分けて見積ります。
原稿待ちで案件が止まるのは、個人制作者にとって大きな負担です。一人で抱え込まず、TOFUラボのような場で進行管理のやり方を相談すると、自分のせいにしすぎず現実的に進められます。