Web制作案件に応募する前の準備ガイド
Web制作スクールを卒業しても、すぐ案件に進むのは不安なものです。勉強中は課題が用意されていますが、実案件では要望も素材も納期も相手によって変わります。技術だけでなく、進め方の準備が必要です。
この記事では、案件に応募する前に準備しておきたいこと、提案文で書くべきこと、そして分からないことが出たときの相談の仕方をまとめました。
早見表:案件に応募する前に準備すること
| 準備すること | 内容 |
|---|---|
| 見積りの範囲 | ページ数、修正回数、原稿作成、画像加工、スマホ対応、フォーム設定、公開作業、操作説明をどこまで含めるか事前に決める |
| 納品後の対応 | 無料対応の範囲、保守契約の提案有無をあらかじめ考えておく |
| 提案文の型 | 自己紹介、できること、過去制作、進め方、確認したいことを型にする |
| 相談できる環境 | 判断に迷ったときに聞ける相手・場を用意しておく |
スクール卒業後、案件に進む前に準備すること
実案件に進む前は、ポートフォリオを作品集で終わらせないことが大切です。架空サイトでも構いませんが、「なぜこの構成にしたか」を言えるようにしておくと、作れることよりも考えて作れることが伝わります。
見積りでは、価格そのものより「何でも込みにしてしまう」ことのほうが危険です。ページ数、修正回数、原稿作成、画像加工、スマホ対応、フォーム設定、公開作業、操作説明のどこまでを含めるかを事前に決めておきます。範囲が曖昧だと、案件中に作業が増えて苦しくなります。また、サイトは納品して終わりではないため、公開後の文章差し替えや不具合確認にどこまで無料で対応するか、保守契約を提案するかも考えておくと、納品後のトラブルを減らせます。
案件の提案文で書くべきこと
提案文は、自分を売り込む文章である前に、相手の不安を減らす文章です。テンプレートだけの提案文は見抜かれるため、最初に相手の募集内容を読んだことが伝わる一文を入れます。
「WordPress制作できます」だけでは弱く、固定ページ作成、Elementor対応、問い合わせフォーム対応など、対応できる範囲を具体的に書きます。ただし何でもできると書くのは危険で、対応できることと確認が必要なことを分けるほうが信頼されます。ヒアリングから構成確認、実装、確認、公開という進め方の流れを簡単に書くと、初めて依頼する相手にも安心感を持ってもらえます。ページ数や納期、素材の有無といった質問も入れますが、多すぎると負担になるため重要なものに絞ります。実績は数より関連性で選び、相手の案件に近いものを見せます。
悩みを相談するとき、何を持っていけばいいか
案件で迷ったときに相談できる環境は助けになりますが、状況が曖昧なままだと相手も一般論しか返せません。相談前に少し整理するだけで、具体的なアドバイスをもらいやすくなります。
まず、何を実現したいのかという目的を書きます。次に、使っているテーマやプラグイン、契約範囲、納期といった現状、そしてすでに試したこと(検索した記事、設定変更など)を書きます。予算、納期、クライアントの希望といった制約まで共有すると、理想論ではない現実的な答えが返ってきやすくなります。最後に「A案とB案で迷っている」のように、何を判断したいのかという相談のゴールを示します。
案件に応募する前の準備、提案文、相談の仕方は、どれも技術とは別の「進め方の力」です。見積りの範囲と納品後の対応を先に決め、提案文を型として持ち、相談するときは状況を整理する。この3つがあると、初めての案件でも大きく崩れにくくなります。準備や進め方に迷う場合は、TOFUラボのような制作者向けコミュニティで、他の人の進め方を参考にすると判断材料を増やしやすくなります。