Web制作の実績・ポートフォリオ作りガイド
実績がないと案件に応募しにくい。応募できないから実績が増えない。Web制作を学んだ人の多くが、この循環にぶつかります。
ただし、実績は実案件だけで作るものではありません。何を経験として増やすべきか、架空サイトでどう実績を作るか、できあがったポートフォリオをどう見直すか。この記事では、案件がまだ少ない段階で実績を積む方法を一つにまとめました。
早見表:実績づくりで意識すべき3つのこと
| テーマ | やること | 目的 |
|---|---|---|
| 増やすべき経験 | 提案する経験、ヒアリングする経験、修正対応の経験、納品する経験、相談する経験 | 「作れる」と「案件で進められる」の差を埋める |
| 架空サイトでの実績作り | 目的を決めて作る、制作意図を文章にする、改善提案型の実績も作る、運用目線を入れる | 実案件がなくても提案の材料を作る |
| ポートフォリオの見直し | 誰向けか、制作意図、問い合わせ導線、スマホ表示、提案文での使いやすさ | 見た目でなく「依頼する理由」が伝わる状態にする |
Web制作初心者を抜け出すために増やすべき経験
教材どおりに作れることと、案件で進められることの間には差があります。この差を埋めるのが、提案する経験、ヒアリングする経験、修正対応の経験、納品する経験、相談する経験の5つです。
相手の悩みを読んで何を作るべきかを文章にする提案の経験、目的・素材・納期・更新方法・予算感を聞くヒアリングの経験は、制作スキルとは別の力です。修正対応では、どこまで無料で対応しどこから追加費用にするかという線引きの経験が、次の案件で無理をしないための土台になります。公開作業やフォームテスト、操作説明まで含めた納品の経験、そして分からないことを一人で抱えずに相談する経験も、実務力の一部です。
架空サイトでも目的を決めて実績を作る
実績がない場合でも、架空サイトを作ることで提案の材料を用意できます。カフェ、整体院、士業、採用サイトなど題材は何でも構いませんが、「誰のためのサイトで、何を達成したいのか」を決めることが出発点です。目的があると、ページ構成や導線に理由が生まれます。
完成画像だけでなく、なぜこの構成にしたのか、どこをスマホで見やすくしたのかという制作意図を文章にしておくと、単なる練習作品ではなく「考えて作れる制作者」だと伝わります。既存サイトを見て改善提案をまとめる形も実績になりますが、相手のサイトを無断で批判するような見せ方は避け、匿名化した改善メモにするなどの配慮が必要です。クライアントが自分で更新しやすい構成にするといった運用目線を入れておくと、見た目だけでなく納品後まで考えられる制作者だという印象につながります。
ポートフォリオを見直すときのチェックポイント
ポートフォリオを作っても案件につながらない場合、作品数を増やす前に見直すべき点があります。ポートフォリオは作品置き場ではなく、提案を助ける営業資料だからです。
まず、WordPress制作、Elementor、LP、店舗サイトなど自分がどんな案件を受けたい人なのかが分かるかを確認します。何でもできると書くより、何に強いかが見えるほうが印象に残ります。作品画像だけでなく、ターゲット・目的・導線・工夫した点という制作意図が書かれているか、興味を持った人がすぐ問い合わせできる導線があるか、スマホで見やすいかも確認します。案件に応募する際、どの実績を見せるかすぐ選べるよう、実績ごとに目的や担当範囲を書いておくと提案文にも使いやすくなります。
実績づくりは、実案件を増やす前にできる準備です。増やすべき経験を意識し、架空サイトでも目的を持って作り、ポートフォリオを提案の材料として見直す。この3つを回すことで、案件につながる実績が育っていきます。自分の実績やポートフォリオの見せ方に迷う場合は、TOFUラボのような制作者向けの場で、第三者に見てもらうと改善点を見つけやすくなります。